バイト敬語とは?「よろしかったでしょうか」「〜になります」の正しい言い方
コンビニやレストランなどの接客で耳にする独特の言い回しは、「バイト敬語」「コンビニ敬語」などと呼ばれます。 丁寧に聞こえるようで、文法的に不自然だったり、意味があいまいだったりするため、ビジネスメールや就職活動では避けたほうが安心です。
この記事のポイント
- バイト敬語は「丁寧にしようとして、意味がずれてしまった言い方」が多い
- 多くは「です」「いたします」などのシンプルな形に戻せば正しくなる
- メールで書くと口頭より目立つので、送る前に見直す
よくあるバイト敬語と言い換え
| バイト敬語 | 言い換え | ポイント |
|---|---|---|
| よろしかったでしょうか | よろしいでしょうか | 今のことを確認するのに過去形は不自然 |
| こちらコーヒーになります | こちらがコーヒーでございます | 「なる」は変化を表す言葉 |
| 1000円からお預かりします | 1000円お預かりします | 「から」が不要 |
| 資料のほうお送りします | 資料をお送りします | 「〜のほう」はぼかす必要がないときは不要 |
| 〜のかたちになります | 〜です/〜となります | 「かたち」も多くの場合不要 |
| おタバコはお吸いになられますか | タバコはお吸いになりますか | 「お〜になる」+「られる」の二重敬語 |
メールに出やすいバイト敬語
口頭の接客だけでなく、メールでも次のような書き方をよく見かけます。
誤ご依頼の件、資料のほうを添付させていただきます。
正ご依頼の資料を添付いたします。
誤打ち合わせは来週水曜日で大丈夫でしたでしょうか。
正打ち合わせは来週水曜日でよろしいでしょうか。
誤担当は私、佐藤になります。
正担当の佐藤と申します。
なぜバイト敬語は避けたほうがいいのか
バイト敬語は、意味が通じないわけではありません。ただ、目上の人や採用担当者の中には違和感を持つ人も多く、 「敬語に慣れていない」という印象につながることがあります。シンプルで正確な敬語のほうが、丁寧さもきちんと伝わります。
メールの文面にバイト敬語がまぎれていないか不安なときは、敬語チェッカーに貼り付けてみてください。よくある言い回しを見つけて言い換えを提案します。
よくある質問
「よろしかったでしょうか」は絶対に使ってはいけませんか?
前に確認したことをもう一度確かめる場面(「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」と、先に聞いた内容を振り返る場合)では、過去形を使う理由があるとする考え方もあります。ただし違和感を持つ人が多いので、ビジネスメールでは「よろしいでしょうか」とするのが無難です。
「〜になります」はすべて誤りですか?
「担当が変わり、私が窓口になります」のように、変化や役割を表す使い方は正しい日本語です。問題になるのは、「こちらコーヒーになります」のように、単に「〜です」と言えばよい場面で使う場合です。